「表舞台」に立つひとを

11月4日、VTuberくもの上ユメミちゃんのプロデューサー、YumemiPこと心音るなさんが22歳の誕生日を迎えました。おめでとうございます。

22歳になりました🌟
プロデューサーになってから、もう二年が経ちました。
ずっと変わらない私でありたいですし、これから成長する私になりたいと、おもっております。

今日は、配信にお邪魔しますね。

本日 22:00(JST)~

【本人登場】🌟YumemiP誕生日会🌟【#ここるなhttps://t.co/ZNVpCdhsmG pic.twitter.com/9LxAYeAp2v

— YumemiP/心音るな🌙 (@YumemiP_) November 3, 2020

僕がユメミちゃんを知ったのは今年の2月。有り体に言ってしまえばとんだド新参で、その時には既にP(ぷちゃ)が彼女の隣にいて、支えていました。裏方のスタッフでありながらバーチャルの肉体を得ていることに例がないわけではありませんが(774 inc.のななしさんとか)、個人勢という枠組みにおいてはやはり物珍しく、不思議に感じたのを今でも覚えています。

るなさんの活動の場所は、おおむねTwitter上でした。やわらかい空気感を保ちつつも丁寧な言葉尻、どこか「文学お姉さん然」とした雰囲気をたたえる振る舞いはとても魅力的で、タイムラインに落ち着いた平穏をもたらしつつ、しかしユメミちゃんのPとしての毅然な対応も欠かさず、はたまた稀に球速のはやいネタも特攻(ブッコ)みます。

時として配信のコメント欄にも姿を現し、ユメミちゃんとの仲の良さを見せつけていくこともありました。センパイ(リスナー)に向けてユメミちゃんが彼女のプライベート情報を漏らすたびに「告げ口おばけ!」と声を荒げる姿が、それがまたなんとも可愛らしくて。

まあ、要するに、僕が知っている彼女は「テキストベース」の存在でしかなかったのです。Apex Legendsがお好きなるなさん、以前に配信をしていたこともあったのですが、その時もマイク音声は乗せず、終始無言でした。

るなさん自身、公の場で肉声を発することに前向きでない様子も窺えました。

私は、話すことが苦手なのではなく、あまり好きではないのだなとおもいました。
リアルタイムでワードを取捨選択する行為、そして、取り返しがつかない!なんて不便なのでしょう・・・私は永遠にキーボードを持ち歩きたいです。

— YumemiP/心音るな🌙 (@YumemiP_) October 26, 2020

このつぶやきに僕は大いに共感しました。僕自身、VTuberではありませんがLive2Dのアバターは持っていますし、ゲームプレイ配信をやってみていた時期があります。そして同じ結論に至りました。いや苦手でもあるんですが、それ以上にそもそも喋ることが好きではない。文字で伝えるほうが性に合っている。配信という媒体・プラットフォームでやってみたいことはまだありますが、インターネットに声を放流することは余程の価値観の変化がなければもうしないだろうと考えています。

僕は、それ(嫌い)ならそれで構わないと思っています。無理に克服する必要もない、その先に叶えたいものがあるのなら、別のアプローチを取ればいい。楽をして生きていたい人間なので、したくないことはしない方向性で模索していきます。

上記ツイートはユメミちゃんのチャンネル登録者30000人記念ボイスがBOOTHにて公開された翌日のもので、そこには特別にるなさんの声も収録されており、「これっきりのボイス収録という経験を経た先の結論」として当時の僕は受け止めていました。

くもの上ユメミ 登録者30000人記念ボイス | くもの上のお店 https://t.co/K1xatl9psN #booth_pm

私とユメミさんががんばったゆつ

— YumemiP/心音るな🌙 (@YumemiP_) October 25, 2020

ですが、るなさんにとっての「声出し」はどうやら違う捉え方だった様子で。ほどなくして、るなさんの誕生日記念配信の予告がユメミちゃんから発表されます。

私は11/4の配信タイトルには絶対触れませんからね

— YumemiP/心音るな🌙 (@YumemiP_) October 27, 2020

にゃにとぞー!! pic.twitter.com/oppfdons36

— くもの上ユメミ💭 (@Kumonoue_Yumemi) October 28, 2020

【本人登場】🌟YumemiP誕生日会🌟【#くもユメ】
2020/11/04 21:00に公開予定

本人登場。前代未聞の流れ。ですが、ことここに至っても僕のるなさんに対する認識は変わっていませんでした。記念ボイスと同じこと。特別な日だから、「これっきり」の出演なのだと。

ちゃぶ台が本格的にひっくり返ったのは誕生日当日の、配信に先駆けて公開されたるなさんの歌ってみた動画「思想犯」の概要欄を見てのことでした。

おはようございます、センパイさん方☀

本日は、引用RTの配信に加えて、歌ってみた動画も投稿いたします。
たくさんたくさん練習して、収録いたしました。
私が、大好きな歌。

思想犯 / ヨルシカ(covered by 心音るな)https://t.co/usnTIGJjxf

21:00(JST)プレミア公開です✨

お楽しみに! https://t.co/N41Qx8rKw0 pic.twitter.com/m0Mw5XzG3X

— YumemiP/心音るな🌙 (@YumemiP_) November 4, 2020

お名前:心音るな(Luna Kokone)
性別:おんなのこ
身長:ひゃくろくじゅうさんせんち
住まい:日本のどこか
好きなもの:読書・お勉強・ユメミさん・センパイさん

くもの上ユメミのプロデューサー兼YumemiChannel所属のタレント。

YumemiChannel所属のタレント。この一節には見覚えがありませんでした。記載されているプロフィールの大部分は公式サイトからの引用であり、プロデューサーはプロデューサーのみであり、タレントという肩書きは僕の記憶のなかには存在していなかったのです。

#ここるな pic.twitter.com/Gy5uGqDvZL

— Kahlua (@nekosogi) November 4, 2020

Wayback Machineで一日前のサイトを確かめに行って、やはり今日になって新しく追加された記述だと知って、確信を得、ちゃぶ台が、認識がひっくり返りました。

「心音るなが、タレントとして表舞台に上がることを決意した」

知り得ない彼女の内心を断ずることはできません。でも、おそらく、るなさんは今の自分を変えたいと考えているのではないか、今はまだ好いていないものにあえて向き合うことを大切にしたいのではないか。つまりは、僕と同じスタンスのひとではなかったのではないか、と。

それはたいへん心地のよい裏切りでした(そもそも裏切りと称するのも憚られる、僕の一方的で勝手な思い込みと同族意識ではあるのですが)。なにかに立ち向かうひととその有り様が貴いことは、特に文字数を割かずとも同意を得られると思います。それを、その姿を、イチからこの目で追いかけていける。タレントとして、見せていってくれる。期待は膨らまずにいられません。

誕生日から三週間が経った現在、ユメミちゃんの活動の隙間を縫うようにではありますが、るなさんの動画投稿や配信も少しずつ行われています。ユメミちゃんとふたりでの配信もあり、YumemiChannelそのものが更に活動の幅を広げているようにも感じられます。ていうか外部コラボでなしに爆弾解体できるの強いよね。

心音るなさんとくもの上ユメミちゃん、今後も目が離せないバーチャルタレントです。

うぇーい。 pic.twitter.com/UB9avHraYo

— YumemiP/心音るな🌙 (@YumemiP_) November 13, 2020