牛丼屋の限定メニューを頼めない

牛丼屋の限定メニューが苦手です。ついつい定番、安牌を選んでしまうというよくある話ではなく、苦手なのは「器」で。

丼モノの限定メニューは通常の牛丼よりボリュームが嵩みがちで、大盛り以上を頼もうものならうっかり溢れこぼれてしまうのかもしれません。内情はともあれ、限定メニューを店頭で頼むと通常のどんぶりでは供されない場合が少なくない。出てくるのは、カレーに使われているような深めの平皿。

この平皿がとにかく食べづらい。白飯をよそって箸で食べるようにはできていないだろうと常々思います。ツユを吸って米がまとまらなくなっている牛丼ベースのメニューならば尚のこと。やはり牛丼はその名の通りどんぶりで、片手で持ち上げて、最後にはかきこんで食べられる形がもっとも完成されている、そう感じてしまいます。

そんなもの、限定メニューならばキャンペーンのポスターで見てわかるだろうと思われるかもしれません。が、そうでもない。ポスターに掲載された写真ではどんぶりに盛られていても、実際に注文後に出てきた姿はオン平皿、という悲劇が当たり前に起こります。見栄えを重視したポスター制作側の勝手なのか、それでは実務に差し障ると店舗側が独自判断で変更しているのか、こちらも当然内情を知り得る術はありませんが、いずれにせよポスターは信用できない。

かくして、結局はレギュラーメニューの牛丼を頼むことになります。まあ十分においしいし。いいじゃんコレで。