
自らを称する際に、「デザイナー」という言葉をあまり使わないようにしている。「デザイナーです」ではなく「デザインをしています」といった風に、面倒な言い換えを行う場合が多い。
個人事業主としての屋号でも、似たような事例がある。今でこそ「シュダン」の四文字だが、開業当初は「シュダン設計」だった。"設計"。「デザイン」を和訳した場合の言葉。(なんだか建築関係っぽくて誤解を招きそうだなあ)と思ってやがて取り払ったが、直接的に「デザイン」という単語を用いないようにしたい、という意思が透けて見えていた。
意図ははっきりしていて、「デザイン」や「デザイナー」という言葉に世間が抱いている印象が、その実態と乖離していると思っているからだ。
個人的なデザイン観は以前にも別の記事で語っていて、僕にとってデザインというのは"目的達成のための手段を考案・行使すること"なのだが、どうにも世間一般の認識は違うらしい。"かっこいいものを作ること"らしい。ここを間違われたくないな、と感じたから、デザイン/デザイナーという言葉を避けるようになった。
とはいえ先述の通り、和訳の「設計」もどうにも収まりがよくない。結局「デザイン」のほうは妥協して使っている。ただ「デザイナー」は、今でもダメな感じがしている。「かっこいいものを作る人」という意味合いがより色濃く、強くなっている肌感。マジで肌感。僕の目指すところにも実情にもそぐわない言葉になってしまっている。と思っている。
なので今日もまた、誰に伝わるわけでもないのに「シュダンの屋号でデザインを営んでおります、かるあと申します」などと回りのくどい名乗りを上げている。たまに噛む。